肺閉塞症でコバシル服用時でも急に低血圧が起こりうる

コバシルはアンジオテンシン変換酵素阻害剤に分類される高血圧治療薬であり、本態性高血圧を中心としていくつかの高血圧治療に用いられています。心筋梗塞や心不全に対して予後が良好であるということが知られていることから心臓の機能に不安がある患者には積極的に用いられる傾向があります。また、同様にしてレニンーアンジオテンシン系に作用するアンジオテンシン受容体拮抗薬と並んで糖尿病を伴う高血圧の治療においても第一選択薬としての地位を獲得しています。コバシルはその作用メカニズム上、空咳を起こしやすいという副作用があるものの、急に低血圧を生じるような重篤な副作用がないのが特徴です。カルシウム拮抗薬のように直接的に作用しているわけではないことが急に低血圧に至るような変化を及ぼさないのがコバシルの特徴となっています。
しかし、コバシルによる治療中に急に低血圧によって倒れる患者もいます。その場合には合併症を羽化が田和かねればならなくなります。肺閉塞症がその中でも疑われるものの一つです。肺閉塞症は肺動脈における動脈硬化によって血栓が生じてしまい、血液が急にせき止められた状態になることで肺動脈内圧が急に上昇し、それによってショックが生じることがあるからです。こういった形でショック症状が起こるのは閉塞が起こった際にはよく見られる現象であり、直ちに処置をとらなければ命のリスクを負う場合もあります。コバシル自体は低血圧のリスクが少ない医薬品であり、それによって血圧管理がなされていてもこういった二次性の疾患には常に注意が必要です。急に低血圧になってしまった場合には周囲の人の手が必要になることも多く、誰もが認識していなければなりません。